フラダンスというと女性が踊るものというイメージが一般的です。
でも最近では、フラの最も権威のある祭典「メリーモナークフェスティバル」の中継や、男性フラダンサーのYouTubeなどをきっかけに、男性が踊るフラダンスにも関心が高まっています。
この記事では男性がフラダンスを始める方法と、男性のフラダンス「カネフラ」について解説します。
カネフラ専門の教室
男性が「フラダンスを始めてみたい」と思ったら、先ずカネフラ専門の教室を探すことから始めましょう。
ハワイ語で男性のことを「カネ」と言います。
だから男性の踊るフラダンスのことを「カネフラ」と呼びます。
フラダンスというと女性が優雅に踊っているイメージが強く、女性のフラ人口の方が圧倒的に多いために、カネフラ専用の教室は数も少なく、探すのは簡単ではありません。
しかし最近ではフラダンスに興味を持たれている男性も増え、カネフラ専用の教室も増えてきました。
東京をはじめ首都圏や大阪・京都・福岡などで活動されている教室がネット検索すると見つかります。「カネフラ 教室 〇〇(地名)」で検索してみてください。
お仕事などもあるでしょうからレッスンの時間が都合に合うのか、また実際に通える場所なのか、いろいろ問題もあるでしょうが、ぜひ自分に合った教室を探してみてくださいね。
「男性のフラダンスを日本の文化にすること」をテーマに活動されている【日本メンズフラダンス協会】という団体もあります。
カネフラ専門の教室が見つからない時
「いろいろ探したけれど、カネフラ専門の教室が見つからない」と思っても、諦めないでください。
ほとんどのフラダンス教室は「女性専用」とか「男性の受講はご遠慮ください」と表記されていますが、稀に男性も受け入れているところがあります。
特にスポーツジムで行われているスタジオプログラムの「フラダンス」では、男性の参加が可能なところが多いです。
ジムやカルチャースクールの窓口で「フラダンスに男性も参加できるか」問い合わせしてみてください。
教えていらっしゃる先生は女性のことがほとんどで、その場合カネフラの「カヒコ」(古典フラ)を指導することができない場合があります。
スタジオプログラムで行うのは「アウアナ」と呼ばれる現代フラがほとんどです。
カネフラには「カヒコ」(古典フラ)だけではなく、アロハシャツを着て踊る「アウアナ」(現代フラ)もあります。
まずは女性と同じ振付を行っているレッスンに参加して、フラダンスを楽しんでください。
私が最初にフラダンスを始めたのは、スポーツジムのスタジオプログラムでした。
その時、年配のご夫婦がご一緒にフラダンスのレッスンを受けていらっしゃいました。
奥様のパウスカートとご主人のアロハシャツがお揃いで、お二人がいつも楽しそうにレッスンを受けていらしたのがとても印象的でした。
カネフラについて
ここでカネフラについて簡単に説明します。
元来フラは、神様への信仰を表すための手段として用いられたとても神聖なものでした。
そのためフラを踊ることができるのは、厳しい訓練を受けた選ばれた男性だけでした。
その伝統を受け継いでいるのが「カヒコ」と呼ばれる古典的なフラです。
一般的にイメージされる「アウアナ」と呼ばれる現代フラとは違い、打楽器のシンプルな響きに合わせて、ときには詠唱「チャント」を唱えながら踊るフラです。
たくさんの人数で息を合わせて踊り、力強いステップや振りに男性ならではの迫力を感じます。
「カヒコ」を踊るカネダンサーは踊ることだけではなく、軸になる足腰を鍛錬して、たくましい体をつくることも必要です。
日々の鍛錬で鍛え上げられた肉体と美しくキレのある踊りが、カネフラならではの魅力といえます。
まとめ
女性のフラダンスとはまた違った魅力のあるカネフラ。
力強く神聖な踊りに興味を持ったならば、ぜひカネフラを始めてみてください。
ハワイの文化に触れ、体を鍛えてフラを踊る。それは日常の生活では味わえない魅力的な体験になることでしょう。
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